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海辺の墓標


ひっつき虫がついてきた。(アメリカセンダングサの実らしい)

福島  警戒区域内の海辺の町で ひと仕事終えて
地元出身のチームメンバーの案内で
海岸を歩きました。

セイタカアワダチソウとススキが冷たい海風に揺れています。
セイタカアワダチソウの繁殖力はすごいもので
人の手の入らなくなった土地という土地を覆い尽くして
一面に黄色い海のようです。

遠くに福島第二原発が見える。

獣医さんが水の溜まり場にかがんで「これ」、と指をさすところを見ると
風で波立つ30センチほどの深さの透明の水底に 小さな骨が散らばっていました。
小型犬と思われる白い綺麗な骨が そこにひっそりと眠っていました。

壊れた道路の向こう側では
数人の喪服姿の若い男性たちがいつの間にか集まっていて
天井やボンネットがつぶれた黒いミニクーパーの傍らに
花を手向けて頭を垂れて祈っていました。
立ち去った後に白い墓標が建てられていました。

大人の牛たちと
母牛の乳房に吸い付いていた仔牛たちも今は
砂の下に眠っています。

午後4時の残照の中で
破壊された道路や堤防の巨大なコンクリート残骸が影を落としていました。


写真を撮る気にはなれず。
これからも ここでの仕事では写真を撮る気にはなれないように思います。







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Comment

ella | URL | 2012.11.03 16:39 | Edit
悲しいですね。

辛いですね。

お仕事お疲れさまでした。
しのすけ | URL | 2012.11.03 19:16 | Edit
◇ ellaさん
警戒区域内で人が立ち入ることが厳しく制限されています。
線量が高いです。

こういう風景はなかなか外には伝わらないのですが
なんとも 悲しく辛いです。

仔牛たちがね・・。
午前中まではお母ちゃんのおっぱいを飲んでいました。

亡くなられた方が乗っていただろう車も撤去できずに
こうして海風にさらされていました。
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